JCSS校正ではトレーサビリティーを最も重視します

圧倒的に数が多いのが日本の自動車です

一昔前までは日本の家電製品は世界一でした。その流れが突然変わり始めてきています。東南アジアなどで販売されている家電製品も、中国や韓国の家電製品に押されてしまっています。今ではパソコンなどの電子機器も中国や韓国、あるいは台湾の製品に押されてしまっています。今日本がまともに戦えているのは自動車産業だけです。自動車は1台つくるのに、ものすごい数の部品を使います。それだけ高い技術がないと自分の国で自動車をつくることはできません。自動車産業に限っては、現時点でも、日本は世界一の技術を保有しているということができます。その証拠に東南アジアなどを旅行しても、見かけるのは日本車ばかりです。たまにアメリカやドイツの車を見かけますが、それはその絶対数が少ないです。圧倒的に数が多いのが日本の自動車です。

全く新しいタイプの品質管理システムです

その日本の自動車の製造技術を支え続けてきたのが、地球の裏側にあるアメリカで開発されたTQCというトータルクオリティコントロールシステムです。TQCトータルクオリティコントロールシステムは、全く新しいタイプの品質管理システムです。社員のトップから現場で働いている労働者まで含めてQC活動を積極的に行い、製造される部品や品物の品質を高めるというシステムです。トータルクオリティコントロールシステムが工場で確立されたと認定されればアメリカの本部から表彰されます。その頂点にあるのがあの有名なデミング賞です。日本でも多くの会社がデミング賞に挑戦しましたが、デミング賞を受賞できたのはわずか12社余りです。それだけ受賞するのが困難であったあということでしょう。それでも、日本の大手の企業は夢中になってデミング賞を目指したのではないでしょうか。

JCSS校正は標準器に遡ってその正確さを確認できる

時は流れ今はスイスのジュネーブに本部があるISO国際標準化機構が提供する品質管理の時代です。ISO品質管理では一番重視するのがトレーサビリティーです。トレーサビリティーというのは、その品質を証明するために、製造時点にまで時間をさかのぼって、その品質を確認できるようなシステムでなければならないということです。製造工程で使われる様々な計測器についてはJCSS校正の標章のついたものでなければなりません。JCSS校正で一番重視されているのがトレーサビリティーです。製造工程で使われる計測器については国家が所有する標準器に対してその正確さがいつでも校正できなければなりません。つまり国家の標準器に遡ってその正確さを確認できるということで、トレーサビリティーがあるということになります。